■■衣替えと暦■■ [きもの絵日記●ファッション●]
どうも、普段着として毎日きものを着続けようとすると、
「きものの暦と実際に体感する季節感がズレてるんじゃないかな~」と
感じます。
特に『夏』についてはそれが顕著。
例えば猛暑続きの今年の夏の気温、関東では9月に入っても
まだ35度越えの日がしばらく続くそうですが、それでも夏のきものは終わり?
9月に入ったとたん単衣ジャナケレバナラナイっていうのはヘンじゃない?と。
もちろん、「そこを我慢するのが江戸っ子の心意気ってもんよ」という
こだわりのある方がそうなさるのをお止めするつもりはありません。
でも、「そうじゃないとヘン」的に他人にまで押し付けるのは
ちょっと・・・と。
つまり洋服と同じように、衣替えの季節も
もう少し体感に合わせて融通をきかせていいのではないかと思うわけです。
------で。
「おかしいよね~、昔の人はそれでも我慢して着ていたのかな?
お年寄りなんか熱中症で倒れちゃうよ・・・それに、
お江戸の頃とは気候、違っているんじゃないかなあ。
アスファルトやミラー・ビルの照り返しも、
エアコン排気によるヒートアイランド現象もなかったろうし」
と、ブツブツ言っていたら、オットに言われました。
「----旧暦なんじゃないの?」と。
そこで調べてみたら、ちょっと納得。新暦への切り替えの時に
ちゃんと月をずらさなかったのね・・・。
というわけで、町でウルサガタのおばさまに何か言われたら
「古式にのっとり旧暦に合わせて衣替えをしているんですよ。 (^-^)」
とうそぶいちゃおうかな・・・と思った事でございました。
(でも、こういう風に ↑
理論武装しないとならないあたりが小心者。)
------ま、「暑いから着ない」よりは
「着ていてラクな方を着る」方が、よりたくさん
きものを着てあげられるんだけれどね。
もちろん、ハレの日の『衣装』の場合は、相手のあるものなので
失礼に当たってしまうと元も子もない。
なので、それは割り切るとして------といっても、
礼装の中の礼装であるはずの「留袖」が夏でも袷でいいと聞いて驚きました。
普通の人は袷しか持っていないからだそうですが。
でも、衣替えに一番うるさそうな留袖(礼装+しかも招く側の親族が着るもの)
がソレって、なんかヘンだなあ・・・と激しく思ったり。------ま、礼装ですら
こういう融通を利かせるんだから、いわんや普段着・お洒落着においてをや、
ということで(笑)。
ちなみに、以前、約110年(1897年→2007年)で何度上がったか、というデータを
示しているHPに行き当たりました。そこを見ると
神戸のデータですが、5月で約2度、6月で約3度上がったそうです。
新暦への切り替えは1872年(明治5年)だそうですが、
そこからみるとそれだけ温度が上がっている上に
暦がずれちゃっているわけです・・・(泣)。
------地球温暖化と、暦の切り替えをきちんとしなかったツケの二重苦(笑)。
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2010-08-30 08:31
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コメント(2)
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けいサン~みっけ♪
mixiでもお世話になっております。
本当9月にも入ったというのに暑くて嫌になりますね。
ついに今年は正絹の夏着物には袖を通せませんでした…。
9月は単衣といってもしばらく透けない薄物にしようと画策しております。
だっておかしいもん、35度超えだってのに…あぁ日本の晩夏を返してほしい(涙)
by ゲン (2010-09-02 11:41)
ゲン☆さん
超絶・遅いお返事になってしまってすみません~。
ホントに今年の夏は暑かったですよね。私も、去年は着ていた夏きものや帯が
出しただけで終わりになってしまいました。
せっかく準備してたのに、ちょっと残念でした・・・。
by けい(K.O.K) (2010-10-13 20:51)